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校長挨拶
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新年度の始まりにあたって
(平成23年4月7日)
 
中村学園三陽高等学校
中村学園三陽中学校
   校長  三浦 洋
 
   
 先月、東日本で地震が発生し、その影響により大津波がおこり、大惨事をもたらしました。

あれから約1ヶ月が経ち、今わかっているだけでも、死者1万人以上、行方不明1万5千人以上、避難者16万人以上、しかも沿岸部は壊滅的な状態です。

犠牲者の方々のご冥福を祈り、一刻も早く復興することを願うばかりです。


 さて、本日から平成23年度がスタートします。年度始めにあたって、本校で学ぶにあたって生徒諸君が最も身につけなければならない「校訓」について話をしま

す。

 本校の校訓は、皆さんもご存知の通り、「誠実・感恩・向上」です。

 「誠実」とは、生徒手帳に記載されている文言で説明するなら、「真心を持って事にあたり、又他人、社会に接し他を偽ることをしない」ということです。

すなわち、「真面目で真心がある」ということです。しかし、その前提として、この精神は、私利私欲を度外視するものですので、誠実に行動するということは並大

抵のことではありません。例えば、その裏返しの行為としてどのようなものがあるかを考えると、「掃除当番を一回もしたことがない」とか、「しょっちゅう嘘をつく」とか

「思いやりがない」とか・・・挙げればキリがありません。
 
 よくよく考えてみると、人生で最も大切なことは、この「誠実」 の精神ではないでしょうか。知識や経験などは所詮二次的なものです。世の中は、すべて人と人

とのつながりによって成り立っています。ですから、他人と出会ったときに、何よりも大切なことは「誠実」に接するということだと私は考えます。このことが他人からの

信頼を得、仕事を円滑に進める秘訣となります。しかし、人間である以上、ときには何でもないミスをしたり、過ちを犯したりして、相手の心を傷つけることもあり

ます。しかし、こうした失敗を乗り越える時も、この「誠実」の精神そのものがあってこそです。


 では、続いて「感恩」について考えましょう。生徒手帳には、「自分が今日、あるのは天地自然の恩恵、先祖・親のおかげ又広くは国家、社会、師、友人など

自分を取り巻く諸々の存在のおかげであることを自覚し、これらに対して常に感謝の気持ちを持つ。」とあります。つまり、平たく言えば、「ありがたく感じること。

ありがたく思って礼をいうこと。感謝すること。」です。

 ところが、人間はもともと一人で生きており、誰の世話にもなっていないので、誰にも感謝する必要はないという思いこみを持っている人もいます。特に自己中

心的な人にこの傾向は見られがちです。

 では、自分という人間がこの世に生きていることは、どういうことなのでしょうか。それは、自分の両親がいたからです。そして、その父にも母にもまた、それぞれに

両親がいたからです。という具合に、どんどんその祖先を遡ってみると、この地球上に人類が出現したところまでいってしまいます。しかし、考えてみれば、そのうち

の一人でもいなかったら自分という人間は生まれてこなかったということになります。これは驚異的なことです。私たちは過去の天文学的な数の生命の営みを受け

継いで、まさに奇跡に近い確率で今ここに存在していることになります。だからこそ、私たちには、今ここに存在していることを尊く感じ、今という一瞬を大切に大切

に生きる責務があるのではないでしょうか。


 最後に「向上」です。同じく生徒手帳では、「自分自身を常に高めようと心がける。そのためには怠ることなき努力を続けると共に克己、忍耐の精神を涵養す

る」とあります。つまり、「現状よりもより高いところに到達しようと思うこと。前向きに物事を考えること」です。

 努力もしないうちから、「どうせ自分にはその力はないのだからダメなんだ」「やったって結果は同じなのだからやっても無駄だ」と諦めてしまう傾向がある人はいませ

んか。「もう少し成績を上げよう!」とか、「もう少し記録を伸ばそう!」とは考えずに、「この程度でよい」「どうせダメなのだから・・・」と後ろ向きの姿勢の人はいませ

んか。

 いわずもがな、後ろ向きの志向では何も始まりません。また、人間的にも成長していくことは難しいでしょう。本気で取り組んだのなら、仮に失敗してもいいじゃ

ないですか。失敗も成功の元です。皆さん、力強く一歩を踏み出しましょう。

 それには、たとえ小さなことでもいいから夢を持つことでしょう。その夢の実現のため、前向きに努力する。「やるのは今だ」「今やればかならずうまくいく」と自分自身

に言い聞かせること・・・。その辺からはじめてみてはいかがでしょうか。

 皆さんが、この先、必ずや社会有為の人物と成りえることを心から期待して、今年度のはじめの言葉とします。