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本日は、平成24年度の第1学期が始まる大切な節目です。
年度始めにあたり、この1年間の学校方針についてお話しておきます。
今年度の三陽のキーワードは「徳」です。
よく「徳のある人間」などといった表現を耳にすることがありますが、そもそも「徳」とはなんでしょう? みなさんわかりますか?
なかなか難しいでしょう。私でもそう簡単に「はい、これです。」と答えることはできません。辞書で調べてみると「精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。」とあります。すなわち、言い換えてみれば、中学・高校時代に身につける「徳」とは、学校生活で身に付けたその人の品性や人格ということでしょう。
私はみなさんに学校生活を通して、「徳」を身に付けてほしいと願っています。とはいえ、なかなか容易なことではありません。
そこで、そのためにまず2つの実践目標を作りました。
1.「みなさんのそれぞれが“学力”を向上させること」
2.「みなさんが“礼節”をわきまえた学校生活を送ること」
以上の2点です。
1つ目の「“学力”の向上」については、学校生活を送る上でごくごく当たり前のことのようにも聞こえます。しかし、現実はなかなか難しいと感じている生徒諸君も多いはずです。まずは、毎日の授業を大切にし、家庭学習の時間を確保しましょう。これを我慢強く続ければ、必ず力はつくはずです。その努力の成果を見るのが実力考査です。三陽の実力考査は、全国の中で自分の学力がどのレベルに到達しているかわかるようになっています。特に高校生はGTZゾーン(学力到達ゾーン)が示されるので、早く上のゾーンへ到達するよう、忍耐強く、自分を信じて努力してください。
2つ目の「礼節をわきまえる」というのは、「礼儀」と「節度」を理解するということです。「礼儀」とは、社会における人と人とのつきあい(交際)の中での動作や作法のことです。この「礼儀」の根幹には、他人に対する思いやりの心が含まれています。「節度」とは、言行(言葉と行い)などの度を越さない適当な程合いのことです。
ところが、最近の若者は自己中心的考えが強く、他人を思いやる心が不足しているということが取り沙汰されています。これは、まさに「礼儀」の欠如ということです。これでは、社会での人と人との付き合いの中で、トラブルを招く原因ともなります。
そのためにも、みなさんにはまず、「挨拶を自分からする」ということを実践してほしいと思います。皆さんの中に、自分の方から挨拶をしている人はどのくらいいるでしょうか?人と出会って、「おはようございます。」「こんにちは。」「こんばんは。」と挨拶を交わすのは気持ちのいいものです。逆に、顔を合わせても知らん顔をして通り過ぎていかれると、何となく自分にいい感情をもってもらえていないようで、感じが悪いと思いませんか? 挨拶をしない人は、他人からも信用されないし、ましてや評価もしてもらえません。みなさんが実社会に出たらきっと痛感することでしょう。挨拶は明るく笑顔で、もごもごというのではなく、大きな声ではっきり自分から言う・・・これを実践してみてください。
次に、「親しき仲にも礼儀あり」ということについても触れておきたいと思います。これは文字通り、どれほど親しい関係であっても、礼儀はわきまえなければならないという意味です。友達の中には、礼儀など考えなくてもいいような関係を持つ人も少なくないでしょう。だからといって気を許しすぎて礼儀を疎かにすると、思わぬことで仲違いすることもあります。礼儀をいい加減にして誤解を生み、大切な人を失ってしまうのは、本当に辛いものです。いかなるときも礼儀を大切にすることによって、節度と品のある人間関係が築けるということを忘れないようにしましょう。
最後に、「敬語」についても触れておきたいと思います。
「目上の人には敬語を使う。」ということは、礼儀作法の実践方法として、古くから日本で言われ続けていることです。ところが、友達言葉のほうが親しみがあるような気がして、フレンドリーな関係を築くのに敬語が敬遠される場合があります。しかし、本当にそれでいいのでしょうか? 先生とタメ口で話をすれば、一見、親しみがあるように感じます。しかし、度が過ぎると、先生と友達の区別はなくなってしまいます。どれだけ親しみを覚える先生でも、先生と友達とは違うということを、もう一度心に刻んでおくべきではないでしょうか。節度を保つためにも、敬語を使うときは使うべきです。もし、初対面の目上の人に友達言葉で話したら、なんて非常識なやつだと思われるでしょう。「馴れ合いから、そうした常識を欠いた行動をとってしまうことは、慎むべきである。」ということを、しっかりと自覚しておきましょう。
さて、これらのことが実践できればすぐさま「徳」のある人間になれるわけではありません。人間の「徳」にはもっともっと様々な要素が含まれているからです。今年度は、「徳」のある人間を目指す第1歩として、以上の2点を是非心において実践してみてください。
以上、今年度、皆さんにぜひとも実施してほしいことについてお話しました。
皆さんにとって、そして、三陽中学校・高等学校にとって、実り多き1年になるよう、ともに頑張っていきましょう。
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